個性豊かなキャラクターがそろうNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」。中でもユニークなのが、杏(27)が演じるヒロイン・め以子と俳優、東出昌大(25)演じる夫・悠太郎の間に生まれた長女、ふ久。物理好きで周囲を困惑させたふ久も成長し、27日放送から高校生になって登場する。演じるのは新人女優の松浦雅(みやび、18)。大役に挑む心境はいかに。
兵庫県出身の松浦は2012年に「第1回JUNON GIRLSコンテスト」で、7533人の応募者の中からグランプリを獲得した逸材。昨年7月に舞台「女の子ものがたり」で女優デビューしたばかりで、テレビドラマに出演するのはこれが初めてだ。
初のドラマで、かなりクセがあるキャラクターを演じる。
「ふ久は“物理オタク”で人間に興味を持てない女の子なんです。食事中も物理を解き続けていたり、周囲が予想もつかない行動をどんどんしちゃうんですよ」と、きっちり役どころを分析。
母親のめ以子と衝突することもあるという。
「この時代に求められていた“家庭に入って子供を産むのが女性の役目”という感覚は、ふ久にはまったくないんです。周りの理解もなかなか得られず、お母さんもどう育てたらいいのか分からないので、ぶつかってしまうんですね」
いきなりの朝ドラで難しい役どころだ。
「どう演じるべきかを考えて同じ時代背景の映画なども見たんですが、ふ久のような性格の女性がまったくいなくて…」と明かした。